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1)トライアル
財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)の定義によると、トライアルとは、「ライダーの技術および正確性が結果の基盤をなす、モーターサイクル競技」であるとされている。ヨーロッパ、特にスペインやイギリスで人気のクロスカントリーモータースポーツのひとつで、ほかのバイクレースと大きく違うところは、速さを競うのではなく、技の正確性を競うところである。
つまり、トライアル競技は、専用オートバイで、セクションと呼ばれるコース途中に設けられた採点区間を、いかに減点なしで走り抜けられるかを競い合うものである。コースを走行するにあたっては、コースの一部分またはコース全体に時間制限が与えられる。トライアルコースは、林道などのクロスカントリーの地形林道などで構成してもよいし、インドアに設定してもよいとされている。
トライアル競技は、同時にスタートして各セクションを自由にまわる方式と、コースを定めて順次セクションをまわる方式に大別される。通常は、コースを定めて順にセクションをめぐる方式で行われる。
コースとは、スタート地点から最終ゴール地点までの定められた順路全体のことを言う。コースの移動は原則として時速2キロ以下、一方通行として、観客の安全を最優先にしなくてはならない。例外的に交互通行となる場合には、通路を区分けしたり、オフィシャルを配置するなどして、安全上の対策を講じなければならない。
競技は、コースマーク(案内矢印)、看板、コーステープによって表示されたコースを、正確に通らなくてはならないとされ、コースから外れてしまったときは、外れてしまった地点からコースに戻らなくてはならない。また、セクショントライの順番待ちはコースに含まれる。
コース上では、セクション内を除いて、部品等を受け取ることができるが、全日本選手権以外の選手権では、車両の補修、部品の交換などの作業は、ライダー本人が行わなくてはならない。ライダーパドック(選手用駐車場)内であれば、車両の補修、部品の交換などで補助を受けることができる。
トライアルにおいて、完走者とは、「車両自体の動力・推進力・重力等の自然現象およびライダー自身の筋力によって、人車一体となり、他人の力を借りずに規定された時間内にコース全体を走りきった者」と定義されている。その中で、減点数がもっとも少ないライダーを優勝者とする。
同点になった場合は、0点が最も多いライダーを上位とする。0点の数も同じだった場合は、1点が最も多いライダー、2点が最も多いライダー、3点が最も多いライダーという順に上位とする。それでも同点だった場合には、少ないタイムペナルティで完走したライダーを、計測されている場合は、少ない所要時間で完走したライダーを上位とする。所要時間を計測していない場合、最終ラップの成績上位者を上位とする。最終ラップも同点だった場合、最終ラップの前のラップの成績上位者を上位とし、それでも依然として同点だった場合は、さらにその前のラップ、という順で判断する。
2)全日本モトクロス
全日本モトクロスは、国内最上級のモトクロス選手権で、主催は日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)、正式名称は「全日本モトクロス選手権」である。全日本モトクロス選手権大会特別規則と、各大会の特別規則に基づいて開催される。
全日本モトクロスのシリーズ戦は、1967年から開始された。世界選手権や、AMAモトクロスと同様のルールで競技されるが、4大メーカーの本拠地ということで、世界的にも最新鋭のモデルの走りを目の当たりに見ることができる。
2007年現在の開催クラスは、IA(国際A級)1(250cc)、IA(国際A級)2(125cc)、IB(国際B級)OPEN 、IB(国際B級)2(125cc)、それにレディス(85cc)の5クラスである。この名称は、2005年からの新名称である。
それぞれクラス別にレースを行い、各クラスでチャンピオンが誕生する。チャンピオンの決定方法は、各大会で優勝者から順に25、22、20、18、16、15、以下1ポイントまで、20位のライダーにまでポイントが与えられ、年間合計で最多ポイントを獲得したライダーが、チャンピオンとなる。
IB2、IBOPEN 、レディスクラスは、全10戦中6戦の有効ポイント制となっている。これは、全10戦開催のうち、上位6戦のポイントのみを有効とするものである。
出場できる最低年齢は、125cc(2ストローク100~125cc以下、4ストローク175~250cc以下の排気量の車両)は15歳、250cc(2ストローク175~250cc以下、4ストローク290~450cc以下の排気量の車両)は16歳となっている。
レディスクラスは、まず2000年にMFJ選手権として開催され、2001年から正式に全日本選手権として開催されている。このクラスへは、IBOPENや、IB2とダブルエントリーすることが認められている。全10戦開催のうち上位6戦の成績でランキングが決定される有効ポイント制をとっている。
使用するマシンは、2ストローク51cc以上85cc以下か、4ストローク85cc以上150cc以下の一般市販レーサー、または一般生産型車両で、MFJが公認したものに限る。最多気筒数1、最多変速段数6、車両重量は、半乾燥重量で65キロである(半乾燥重量とは、走行可能な状態から燃料を抜いた値)。
決勝レースは、15分+1周を1ヒート(1レース)で行われる。
また、このクラスでは、2000年のMFJ選手権からチャンピオンは鈴木沙耶が連続して獲得しており、彼女以外のチャンピオンは、まだ誕生していない(2007年現在)。
3)全日本ロードレース
全日本ロードレース選手権は、1967年に第1回大会が開催された歴史ある大会である。競技は、全日本ロードレース選手権大会特別規則と各大会の特別規則に基づいて、国際モーターサイクリズム連盟(FIM)と日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)の公認国際格式競技会として開催される。
開催クラスは、2007年現在、JSB1000、ST600、GP250、GP125、GP-MONOの5クラスである。全国5~7ヵ所のサーキットを転戦し、それぞれのクラスで、優勝者から順に20、17、15、13、11、10以下1ポイントまで、15位のライダーまでポイントが与えられ、(JSB1000クラスのみ、優勝者から順に25、22、20、18、16、15、以下1 ポイントまで1~20位までポイントが与えられる。また、最終戦のポイントには、全クラスボーナスポイントが加算される。)年間で、合計ポイントが最も多いライダーが、チャンピオンとなる。
全日本ロードレースに出場する条件は、国際ライセンスを所持していること。GP-MONOのみ、国内ライセンスで参戦可能である。
また、全日本ロードレース選手権は、ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキという4大メーカーのお膝元で開催される大会だけあって、世界トップクラスの車両を間近に見ることができる。
文部科学省は、日本国内におけるスポーツの普及、振興を目的に、全国規模で行われている各種スポーツ大会の後援をしている。文部科学大臣杯とは、それら後援スポーツの中で、特に優秀な成績を修めた選手に贈られる、名誉ある賞である。
全日本ロードレース選手権でも、JSB1000クラスのチャンピオンには「文部科学大臣杯」が授与されている。歴代受賞者は、2002年に渡辺篤(SBで受賞)、2003年北川圭一、2004年井筒仁康、2005、2006年は伊藤真一、2007年渡辺篤となっている。
また、同じ文部科学省が顕彰するものとして、スポーツ功労者顕彰がある。これは、国内のスポーツの向上と振興において、特に功績が顕著であった者がスポーツ功労者として顕彰されるものである。オリンピックメダリスト、世界選手権優勝者、世界記録更新者、それらの指揮者および功労者から選出され、ロードレースにおいても、2001年の世界ロードレース選手権GP250チャンピオン、加藤大治郎が選出されている。
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